大分県国東半島 無動寺 不動明王坐像
「色即是空」「空即是色」、私たち日本人にとって、よく知られた般若心経の句である。「空」の見地に立てば人生が一変すると言われるが、20数年毎朝般若心経を唱えていても、その境地、見識に立てない自分がここにいる。
「色即是空」色はすなわちこれ空なり、あらゆる存在は、あたかも実在するかのように見えるだけで、みな空であるという。
その一方で、「空即是色」色と空を逆転させて、現実には肉体をもってこの世に存在する私たちに、この身体はいつかは滅びるもの、この世のすべては移ろうものであると諦観して、日々を生きることの大切さを伝えている。(「般若心経」小学館より)
般若心経と意味は違うが、またまた「断捨離」について思う。家の中のモノを片付けていくと、家の中の空間が大きく広がっていくと同時に、心の空間もスッキリして気持ちが軽くなる。
昨年は、私としては大胆な断捨離をしたつもりだが、まだまだ整理できていないモノがある。モノと言うカタチに囚われすぎて、捨てられない自分がいる。想い出というものをカタチに代えてる自分がいる。執着心を捨てきれない自分がいる。
「断捨離」という思いっきりの良さが、いまの自分を変える機会だということを、今年は本気で自覚、実行しよう。