今月1日、郷里浜松で所属していた数十年前の写真集団仲間Aさんが、浜名湖舘山寺温泉で写真の個展を開くというので行って来た。初日のその日、写真展には珍しくジャズライブがあり、そのとき唄っていた鈴木麻美さんという浜松在住のジャズボーカリストから、8日の日にメールで六本木のライブに誘われ急遽行くことにした
夜のライブには時間もあり、東京へ出ていくのだからと早めに自宅を出発する。横浜駅までは地下鉄、それから東横線で渋谷へ出て半蔵門線に乗り換え、半蔵門駅で下車して千鳥ヶ淵の桜をカメラに収める。
外国人も目立つ花見客で混みあっていたが、ソメイヨシノがちょうど見ごろで、お堀をバックに菜の花との取り合わせがよかった。空の青さとお堀の水色は写真としてはイマイチだったが、久しぶりに桜のいい写真が撮れた。
上野の東京国立博物館の仏像写真撮影も予定に入れて、三宅坂からバスで数寄屋橋下車、有楽町から山手線で上野に行く。すぐに東京国立博物館に向かうも休館日で、茶の湯イベントのチケット持参者のみ入館させていた。
仕方なく、上野公園と不忍池の桜を観賞しながらメトロ湯島駅まで歩く。そこから千代田線ですぐの北千住駅で下車、テレビでお馴染みの吉田類の酒場放浪記に登場するような居酒屋を探そうとしたが、駅周辺は昔の面影なく大きなビルに圧倒されてすぐに日比谷線に乗る。
日比谷線に乗ってしまえばあとは六本木までまっすぐ、六本木交差点のアマンドのすぐ裏手に今夜のライブハウス「サテンドール」を見つけておいて、開始まで50分ほどあったので、「玉ちゃん」という年配夫婦の居酒屋で時間をつぶす。ここの女将さんと時間の経つのも忘れる程話がはずんだが、お店の名刺をいただいてライブへ急ぐ。
「サテンドール」の客は、出演予定の女性ボーカリストの友人知人が殆どという感じであったが、満席状態で賑やかな会話が飛び交っていた。夜7時30分をちょっと過ぎて第1回のライブが始まる。
今夜は女性4人のジャズシンガーが出演、それぞれに個性的な衣装と唄いっぷりで、正直なところ英語の意味が分からなかったが、ジャズ特有のノリがよくって、注文した赤ワインを片手に帆立料理をつまみながらいい時間を過ごせた。
52年前に浜松でスイングジャズのビッグバンド「楽団ジェリーメン」を立ち上げた経験を持つ私にとって、音楽は人生の糧となり心の良薬として単なる趣味以上の思い入れがある。ちなみにジェリーメンは、今でもダンスバンドとして活躍している。
帰りに鈴木麻美さんから、彼女の実家のうなぎの佃煮を手土産にいただいて店を出たが、時計は既に9時を過ぎていた。日比谷線六本木駅から中目黒まで行き、そこで東横線通勤快特に乗り換え、横浜駅で東海道線に乗って一つ目の戸塚駅にて下車、更に地下鉄で二駅の中田駅で下車したあと、徒歩10分歩くのがしんどくなり、カミサンに車で迎えにきてもらった。万歩計は12755歩にもなっていた。29/4/10